タイトルの通り、PowerPointでVOICEROID音声付きプレゼン動画を作成しました。VOICEROIDは読み上げ用音声合成ソフトのシリーズ製品です。動画編集ソフトを使おうかと思いましたが、PowerPointで完結させられたので備忘録として残します。なお、環境はWindows10です。また、VOICEROIDを使わずに自分の声を入れたい場合は「スライドショー」>「スライドショーの記録」または「録音」を使いましょう。

作成した動画

阪医Python会の新入生歓迎用動画として作成しました。

スライド版はこちら

作成方法

① スライドを作成する

普通にプレゼンするときのようにスライドを作成しました。ただし、

  • キャラの立ち絵
  • 読み上げ文の字幕

の2つのスペースは確保しました。立ち絵は無くても良いですが、発表者の姿が見えないという違和感を減少させられます。また、字幕に関してはVOICEROIDは結構発音の調整が難しいので何を言っているか理解するには必須だと感じました。動画を止めた時に理解もしやすいです。

その他、調整したのはフォントです。普段の発表とは異なり、柔らかい印象を持たせたかったのでフォントはBIZ UDPゴシックを選びました。

② 各スライドの読み上げ文章を作成する

スライドごとに読み上げてもらう文章を作成しました。字幕を入れることを考えると1つのスライドで長々と話せないので、約100~130字程度 (1tweet程度)が適切でしょうか。長いと感じれば次のスライドに文章を移せば良いです。作成したら、字幕に貼り付けと個別のtxtファイルに保存を行います。

③ txtファイルをVOICEROIDに読み上げてもらう

②で作成した音声をVOICEROIDに読み上げてもらいます (自分は東北きりたんを購入しました)。この時、難しい熟語や英単語、数式等はひらがな・カタカナに直す必要があります。また、音声を読み上げてもらうと文章のおかしさに気づくこともしばしばありました。調声を行ってよいと思ったら音声をwavファイルで保存します。

④ wavファイルを各スライドに貼り付ける

wavファイルを各スライドに1つずつ付けて行きます。苦行ですね。自動化したいところですが。このとき、将来的にスライドを使うなら音声無し版も別ファイルで保存しておきましょう。音声を貼り付ける際には、同時に「再生」>「音声の開始タイミング」を自動に設定し、「スライドショーを実行中にサウンドのアイコンを隠す」にチェックを入れておきます。

⑤ スライド切替時間の設定

④で貼り付けた音声の長さに合わせて「画面切り替え」>「画面切り替えのタイミング」>「自動」にチェックを入れて、切り替え時間を音声の長さ + 1~2秒としました。気になる部分は個別で修正しましょう。

⑥ アニメーションの追加

画像を動かしたい場合などにはアニメーションを追加します。これは画面を切り替えるまでの時間で開始タイミングなどを設定します。

⑦ スライドショーで確認

完成したスライドをスライドショーで通してチェックします。この時違和感がある部分は修正しましょう。

⑧ 動画に出力

「ファイル」>「名前を付けて保存」で動画形式で保存すれば良いです。このとき、mp4形式ではなくwmv形式にすることをお勧めします (Windowsの場合ですが)。自分だけではないようですが、mp4形式で保存すると、動画中にノイズ音がランダムに発生する、ということが起こりました。

感想

動画作成は初めてだったのでかなり時間がかかりましたが、見返せる良い資料ができたと個人的に思っています(大変だったのでしばらく次の動画は作りたくないと思いましたが)。